ライブなどの大型イベントが行われる会場で退場時に行われる規制退場とは何か、どれくらいの時間がかかるのか気になりませんか?
初めて規制退場を経験す方は、流れや注意点、イベント終了後に予定がある場合は間に合うか心配になったりすると思います。
そこでこちらでは、規制退場に関する以下の内容をお伝えしています。
- 規制退場とは何かや行う目的と流れ
- 規制退場にかかる時間
- 規制退場を行う順番
- 規制退場の注意点
こちらの記事を是非最後までご覧いただき、規制退場について学んでみて下さい!
規制退場とは?
この規制退場が実施される意味としては、イベント終了後の会場の混雑を緩和することが目的とされます。
イベント終了後、一斉に退場すると会場出口が混雑し、人身事故や感染症の拡大のリスクが高まってしまします。
そこで。規制退場を導入することで、会場出口での混雑を緩和し、安全で円滑な退場を実現することができます。
規制退場が実施される具体的な状況は以下の通りです。
- 大規模なイベント
- 会場が狭い場合
- 会場内に階段や傾斜がある場合
- 会場内にエレベーターがない場合
- イベントで使用される機材や装置が大きい場合
- イベントで使用される煙や火花などの演出が危険な場合
また、近年では感染症の拡大防止対策として、規制退場が実施されるケースが増えています。
規制退場の際には、観客は会場の指示に従い、安全に退場するようにしましょう。
規制退場の流れと手順
規制退場の流れと手順は以下の順番となります。
1. イベント開始前に、規制退場が実施されることをアナウンスします。
イベント開始前に、規制退場が実施されることを、会場内アナウンスやチラシなどで告知することで、観客が退場方法を事前に理解し、スムーズな退場を促します。
2. イベント終了後、観客は席に座ったままアナウンスがあるまで待機します。
イベント終了後、観客は席に座ったまま、係員の指示に従って退場します。
3. アナウンスがされたら係員の指示にって退場します。
係員が、観客がスムーズに退場できるように誘導や案内を行っているので、係員の指示に従い安全に退場しましょう。
規制退場のメリットとデメリット
規制退場を行うメリットは以下の3つがあります。
- 会場出口の混雑を緩和できる
- 感染症の拡大のリスクを低減できる
- 観客の安全を確保できる
一斉に退場をすると出口が混雑してしまい怪我をしてしまう可能性があるので、規制退場によってこのリスクを軽減できることは最大のメリットと言えます。
また、近年にもあった感染症の拡大について、人が密集する時間を短くすることで拡大を低減できる点も大きなメリットがあります。
規制退場のデメリットは以下の2つがあります。
- 退場に時間がかかる
- 観客の自由度が制限される
ブロックごとに分けて退場を行うので、ブロックによっては退場ができるまで時間がかかってしまいます。
イベント終了時間によっては、終電やイベント後の予定に間に合わない可能性があるので、自由度が制限されてしまって不満の声が出てきてしまうこともデメリットとなります。
規制退場の効果と実例
規制退場が行われる目的とメリットデメリットをお伝えしましたが、どのくらい有効な方法なのか、学会や企業の調査書をもとに解説します。
分散退場の効果により合計接触回数は最大で 96%減少することがわかった。また最小でも10%の合計接触回数削減に貢献している。このことから,分散退場は混雑緩和に対して明らかな効果があることがわかる。
また、退場時の分割する数によって混雑度が緩和される様子が以下の調査報告書で説明されています。
正しいルートや分割数で規制退場を行わないと、たちまち混雑を引き起こしてしまうのでよく検討が必要です。
規制退場はどれくらい時間がかかる?
規制退場がどれくらい時間がかかるかは、以下の要因によって異なります。
- 会場の広さ
- 観客の数
- 退場ルート
- 係員の人数
一般的に、会場が広い場合や、観客が多い場合退場までに時間がかかってしまい、さらに、退場ルートや係員の人数が少ないと、退場がさらに遅くなる可能性があります。
イベントの公式サイトやチラシなどで、規制退場の所要時間の目安が記載されている場合もあったり、イベントによっては、係員が退場時間の目安をアナウンスすることもあります。
以上の理由により明確な時間が決められてはいませんが、規制退場の所要時間の目安をご紹介します。
- 1,000人規模の会場:10〜20分程度
- 10,000人規模の会場:30〜40分程度
- 30,000人規模の会場:1時間程度
上記の時間が最低でもかかってしまうので、イベント終了後の予定がある場合は余裕を持って行動しましょう。
そんな規制退場の所要時間を短縮するためのポイントをご紹介します。
- 係員の指示に従って、スムーズに退場する。
- 通路や階段を塞いだり、立ち止まったりしないようにする。
- 荷物や傘を持ち運ぶ際には、周囲に注意する。
規制退場は、観客の安全とスムーズな退場を目的とした方法なので、観客一人ひとりがルールを守り、安全に退場するようにしましょう。
規制退場の順番はどのように決められるか
規制退場の順番は、主に以下の2つの基準によって決められます。
- 座席の位置
規制退場は、座席の位置によって順番が決まっていき、一般的には、後方から前方、外側から内側の順に退場します。
- 障がい者の方の優先
障がい者の方は、安全に退場できるように、優先的に退場します。
また、会場の構造やイベントの規模などによって、退場順が異なる場合があります。
具体的な規制退場の順番のパターン
- 後方から前方、外側から内側
- 座席のブロックごとに、後方から前方
- 座席の列ごとに、後方から前方
- 出口に近い座席から遠い座席の順
- 障がい者の方の優先、後方から前方、外側から内側
規制退場の順番は、イベントの公式サイトやチラシなどで確認することができる場合もあり、イベントによっては、係員が退場順をアナウンスすることもあります。
規制退場の順番を守ることで、会場内の混雑を防ぎ、安全に退場することができます。
規制退場のアナウンスはどのように行われるか
規制退場のアナウンスは、主に以下の2つの方法で行われます。
- 会場内アナウンス
イベント終了後、会場内アナウンスで規制退場を告知し、順に退場順や退場ルートなどについて説明します。
- 係員による誘導
係員が会場内を巡回し、規制退場の順番や退場ルートなどを誘導します。
規制退場のアナウンスは、観客が安全に退場するために重要なものなので、アナウンスに従って、スムーズに退場するようにしましょう。
以下に、規制退場のアナウンスの例をご紹介します。
アナウンス例
アリーナ席の規制退場はどのように行うか
アリーナB(後ろの方の席)で良かったこと
最初に規制退場出来たから買いそびれてた4期ラTシャツが買えたことです以上です pic.twitter.com/2vhH27veUi
— ぺよんせ (@kaki_syukipi) February 23, 2023
スタンド座席とアリーナ席は同時に規制退場を行うので、それぞれ後方、または外側の座席の方は早く退場できることが多いです。
規制退場の注意点
規制退場は、混雑の緩和やリスクの軽減を目的として行われる退場なので、これらの目的を達成するためにも以下の注意点を知っておきましょう。
- 係員の指示に従う
- 通路や階段を塞がない
- 周囲に注意する
- 退場時間が長くなる可能性がある
- 障がい者の方の優先
アナウンスや係員の指示に従うことはもちろん、スムーズな退場を行うために立ち止まらず速やかに退場をしましょう。
また、時間がかかることを解説してきた通り、イベント後の予定に間に合わない可能性もあるので、計画を立てる際は余裕をもって立てておくことが大切です。
以上の注意点を守ってスムーズな退場を行いましょう。
まとめ
今回お伝えしてきた、規制退場についてこちらでまとめています。
イベント終了後に、会場を階やブロックごとに分け、順番に退場させる方法です。
(目的)
イベント終了後の会場の混雑を緩和すること。
1. イベント開始前に、規制退場が実施されることをアナウンスします。
2. イベント終了後、観客は席に座ったままアナウンスがあるまで待機します。
3. アナウンスがあったら、係員の指示に従って退場します。
・会場出口の混雑を緩和できる
・感染症の拡大のリスクを低減できる
・観客の安全を確保できる
・退場に時間がかかる
・観客の自由度が制限される
会場の広さ、観客の数、退場ルート、係員の人数によって時間がかわってきます。
(時間の目安)
・1,000人規模の会場:10〜20分程度
・10,000人規模の会場:30〜40分程度
・30,000人規模の会場:1時間程度
・座席の位置によって決められ、後方から前方、外側から内側や出口に近い順に退場することが多い。
・障害者の方は優先される。
イベント前と終了後に、会場内のアナウンスと係員の指示で主にアナウンスされる。
・係員の指示に従う
・通路や階段を塞がない
・周囲に注意する
・退場時間が長くなる可能性がある
・障がい者の方の優先
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